2026年01月27日

Publications学術論文

弊所教員の研究成果論文が公開されました

 

島嶼地域科学研究所の山極海嗣が参加する共同調査研究プロジェクトの研究成果論文が公開されました。概要は以下の通りです。オープンアクセスではないため無料で全文にアクセスはできませんが、全文閲覧を希望される方はお問い合わせフォームからご連絡いただければ個別にご対応いたします(タイトルに【研究成果の閲覧希望】とお付けください)。

 

論文タイトル:AMS radiocarbon ages of Holocene tephras from Iraya Volcano in the northern Philippines(フィリピン北部イラヤ火山における完新世テフラのAMS炭素年代)

 

概要:バタン諸島バタン島北端に位置するラヤ火山は、フィリピン列島の最北端である。島内の多数の考古学遺跡は、利用可能なテフラ堆積物の存在に加え、テフラ年代学と火山災害評価に関する重要な知見を提供する。本論文では、島内に分布する完新世テフラ層の層序と21の放射性炭素年代を提示した。完新世テフラの噴火年代は、最下層のローリングヒルズ層で約12.4千年前、サンアントニオ層で4.5~4.9千年前、マハタオ層で2.1~2.5千年前、 バスコ層は1.6校正千年前、ボルダービーチ層は1.2~1.6校正千年前と推定され、大部分のテフラは完新世後期に集中している。サンアントニオ地区バスコ層のレイダンテ・カビゾン遺跡ではサンアントニオ層とマハタオ層の間で文化遺物が検出され、考古学的な分析から約4~2千年前の金属器時代と推定された。これはテフラ年代とも一致しており、火山噴火災害と人類史の相互関係が明らかになった。

 

掲載誌:Radiocarbon
DOI: https://doi.org/10.1017/RDC.2025.10171

 


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