2014年06月05日

沖縄ジェンダー学

2014年6月14日 『クイアな強制状態〜ヨネ・ノグチと人種、国家、セクシュアリティ』 開催

琉球大学国際沖縄研究所 レクチャーシリーズ2014 第2回

Queer Compulsions: Race, Nation, and Sexuality in the Affairs of Yone Noguchi

クイアな強制状態〜ヨネ・ノグチと人種、国家、セクシュアリティ

 

著名なアジア系アメリカ人彫刻家イサム・ノグチの父であるヨネ・ノグチ(野口米次郎)は、20世紀初頭、アメリカに移住した詩人だったが、その記録から、男性作家に恋文を書き、編集者の女性を妊娠させ、おそらくレズビアンだったジャーナリストに求婚したことがわかっている。

『クイアな強制状態』は、ノグチの異人種間や同性間の関係が、反日的で異性愛主義的だったと言われる当時のカリフォルニアにおいて、アジア系アメリカ人が実は性愛的な満足を得ていたということを明らかにする。ノグチの男女関係は、「ロマンティックな友情」という名の下に男性と女性の領域が分離されていたはずの当時の社会に渦巻く欲望や欺瞞、当時の道徳的習慣に対する抵抗、そして、ジェンダーや人種、そして帝国主義に関わる当時の現実をも色濃く表現している。『クイアな強制状態』は、一人の男性が、文化や言語、道徳の違いと折り合いをつけながら、どのようにして自らの愛を貫いていったかを辿りながら、彼が生きたセクシュアリティと社会的・法律的慣習との複雑な関係性について明らかにする。

 


 

【日時】
2014年6月14日(土) 18:30~
【場所】
沖縄県立博物館・美術館 博物館講座室
【主催】
The Japanese Association for American Studies, Organization of American Historians, 琉球大学国際沖縄研究所『沖縄ジェンダー学の創出』プロジェクト
 
*入場無料・予約不要
 
*通訳あり

講演者:Amy Sueyoshi

  • サンフランシスコ州立大学 エスニック研究学部 副学部長
  • 専門は歴史学。特にセクシュアリティ、ジェンダー及び人種などを研究。カルフォルニア大学ロサンゼルス校にて博士号取得。

 

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