2020年04月01日
人の移動と21世紀のグローバル社会 I 『沖縄・ハワイ コンタクト・ゾーンとしての島嶼』
石原昌英・喜納育江・山城新編(2010)『沖縄・ハワイ コンタクト・ゾーンとしての島嶼』彩流社、444p、東京
書誌情報等については、彩流社のウェブサイトをご覧ください。
*書評
栗山新也・三田牧(2012)「書評 石原昌英・嘉納育江・山城新編 『沖縄・ハワイ―コンタクトゾーンとしての島嶼』」コンタクト・ゾーン、5, 271-277
目 次
まえがき (石原昌英)
序 章 コンタクト・ゾーンとしての戦後沖縄 (山里勝己)
第1部 人の移動と言語
第1章 琉球クレオロイドの性格 (かりまたしげひさ)
第2章 移民とハワイ・クレオール――言語発達と持続性 (アイリーン・H・タムラ/吉本靖訳)
第3章 オラ・カ・レオ――ハワイ語復興における人びと、プログラムおよび進展 (ナオミ・ロシュ/石原昌英訳)
第4章 琉球諸語を巡る言語政策――精神の脱植民地化のために (石原昌英)
人の移動と言語――まとめ (宮良信詳)
第2部 人の移動とアイデンティティ
第5章 踊りと音楽にみる移民と先住民たちの文化交渉の動き――多文化社会ハワイにおけるオキナワン・アイデンティティ創出の揺らぎ (城田愛)
第6章 21世紀におけるハワイの人々のアイデンティティを支える共通の絆 (デニス・M・オガワ/山口いずみ訳)
第7章 21世紀のグローバル社会における沖縄アイデンティティ (ウェスリー・巌・ウエウンテン/崎原千尋訳)
第8章 調査からみた沖縄の若者のアイデンティティ (林泉忠)
人の移動とアイデンティティ――まとめ (金城宏幸)
第3部 人の移動と環境
第9章 コンタクト・ゾーンとしての保護地域――イースト・マウイ(ハワイ)の事例から (ジョン・キュジック/山城新訳)
第10章 明治期沖縄における人の移動と未開墾地の開拓――大東諸島及び石垣島名蔵の開拓をめぐって (仲地宗俊)
第11章 USCAR厚生局文書に記録された「比謝川汚染」と「石川ビーチ汚染」――戦後沖縄環境問題における〈汚染〉の構造 (山城新)
第12章 台湾人の八重山移住 ――その対立・融和・共生 (石堂徳一)
人の移動と環境――まとめ (榎戸敬介)
第4部 人の移動とジェンダー
第13章 米国占領下の沖縄におけるジェンダー・ポリティクス (小碇美玲/喜納育江訳)
第14章 戦後沖縄の公的コンタクト・ゾーンにおける女性の主体 (喜納育江)
第15章 タフな物語――ローカルの沖縄系アメリカ人軍人の男らしさを語る (タイ・P・カウィカ・テンガン/喜納育江訳)
第16章 アメラジアンはチャンプルーの構成要素になっているか? (野入直美)
人の移動とジェンダー――まとめ (本浜秀彦)
第5部 留学――アメリカ班・中国台湾班合同パネル
第17章 留学における「人の移動」と「知の越境」――琉球の官生派遣を通して (前田舟子)
第18章 占領下沖縄における米国留学――その政治的意図と主体的意味づけ (前原絹子)
第19章 近世琉球の医師養成に関する試論――医道稽古と〈留学〉 (勝連晶子)
留学――まとめ〈留学研究というフィールド〉 (波平勇夫)
留学――まとめ〈双方向的な文化交流へ〉 (高良倉吉)
あとがき (石原昌英)