2020年10月09日
島嶼地域科学研究所ライブラリ 『辺境コミュニティの維持―島嶼、農村、高地のコミュニティを支える「つながり」』
本村真編(2020)『辺境コミュニティの維持―島嶼、農村、高地のコミュニティを支える「つながり」』ボーダーインク、280p、那覇
本書は2017年度に旧国際沖縄研究所共同利用・共同研究事業研究課題「島嶼・中山間地・農村地域の集落コミュニティ維持機能:アジア国際比較による地域研究対話」の研究成果です。2017年12月に琉球大学で開催した国際シンポジウム”Community Maintenance in Periphery”における研究成果発表のうち主要な成果を取り上げ編纂し、平成31年度 琉球大学研究成果公開(学術図書等刊行)促進経費を得て刊行となりました。
書誌情報等については、ボーダーインクのウェブサイトをご覧ください。
目 次
序章 辺境のコミュニティ維持機能(堀江典生・山田孝子)
第Ⅰ部 日本の離島・農村・辺境コミュニティの維持
第1章 衰退する地縁・血縁的コミュニティと空き家問題との交錯―沖縄県粟国島の事例をもとに―(越智正樹)
第2章 祭りとコミュニティの存続に外部者が果たす役割 ―石川県奥能登の事例から―(小西賢吾)
第3章 日本の高地環境におけるプレカリティと希望のポリティカルエコロジー(エリックJ.・カニングハム)
第Ⅱ部 ディアスポラ・コミュニティからの照射
第4章 リーダーシップとコミュニティの維持―トロント・チベット人社会における「寄り合いの場」建設の事例から―(山田孝子)
第5章 ディアスポラ・コミュニティの再構築と信仰の継承 ―神戸華人とクリスチャン―(王柳蘭)
第Ⅲ部 アジアの農村・辺境・遠隔地コミュニティの維持
第6章 中央アジア草原地帯におけるコミュニティの再編と維持―カザフのアウルに着目して―(藤本透子)
第7章 タジキスタンで考える農村コミュニティ維持における在外同郷人の役割(堀江典生)
第8章 空間の再創造―ロシア沿海地方における韓村復興プロジェクト―(サヴェリエフ・イゴリ)
終章 島嶼地域研究への新たな視座(本村真)