陸軍、空軍、海軍、海兵隊

陸軍の文書は、米陸軍戦史研究所(U. S. Army Military History Institute, Carlisle Barracks, Pennsylvania)に保管されている琉球関係の文書群である。収録されているのは、ランパート高等弁務官の保管していた文書(1970年から1972年)。
ここに収録された中に、米陸軍戦史センター(U. S. Army History Center)に保管されていた記録がある。沖縄返還交渉にて日本側(主に防衛庁)と交渉した米軍代表部 (USMILRONT)の報告書である。
我部政明「何を学ぶのかー「コザ暴動」から50年」『KOZA BUNKA BOX』17号(沖縄市市史担当、2021年)8頁-30頁。1970年12月に起きた「コザ暴動」についての拙著にて、米陸軍戦史研究所の資料を引用している。
さらには、米国立公文書館にて公開されている米陸軍参謀部(Record Group 319)の記録がある。米極東軍の指揮下にあった沖縄統治に関する民政活動報告書(1947年-1948年)が収録されている。

空軍の文書は、第313航空師団(U. S. 313th Air Division)の年次報告である。同師団が沖縄に設置された1955年から1964年まで活動を示す記録である。この第313航空師団の歴史報告書は、米国・アラバマ州にあるマックスウェル空軍基地にある空軍歴史研究所(Air Force Historical Research Agency) にて保管されている。

米空軍 第313航空師団 歴史報告書(2021/5/14初掲、2024/12/9再掲)

U. S. Army Military History Institute, CARLISLE BARRACKS, PA 17013

米陸軍参謀部(RG 319)

A History of the Special Representative of the Secretary of Defense and Chairman Joint Chiefs of Staff and Senior U.S. Military Representative Okinawa Negotiating Team (USMILRONT), 15 June 1972
(2019/12/17初掲、2024/11/15再掲)
*沖縄返還交渉チーム軍部代表(USMILRONT)は、大使館内に設けられた沖縄返還交渉チームのうち、1969年10月8日、国防長官の要請を受けた軍部を代表する制服組(参照:仲本和彦(2001)「米国の沖縄統治に関する米国政府公文書の紹介~沖縄返還交渉関連文書を中心に~」『沖縄県公文書館研究紀要』3, pp. 19-46)
*我部政明『沖縄返還とは何だったのか』(NHKブックス、2000年)にて、米軍代表部 (USMILRONT)の報告書に言及している。

American Military Government and Civil Administration, Ryukyu Islands, 1945-1972
(2019/12/17初掲、2024/11/13再掲)
*本資料の概要については、U.S. Army Center of Military Historyのウェブサイト内、“Office of the Chief of Military History (OCMH) Manuscripts”の[OCMH-127]をご覧ください


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